さよなら、片思い【完】

鏡に映る自分を見て、幾度となく繰り返し繰り返し疑問に思っていた。


わたしは昔哲くんが好きだった由香里さんみたいに綺麗じゃない。


昔哲くんとお付き合いしていたあの人たちみたいに綺麗じゃない。


哲くんはなんで、わたしを選んでくれたんだろう?


怖くて怖くて仕方がない。


いつか、


容姿も完璧で性格も良い人が哲くんの前に現れたら、哲くんが離れていくんじゃないかって


怖くて仕方がないの。


それはわたしが自信がないから。


哲くんがわたしを愛してくれているのはわかる。


だけど今だに哲くんの隣にいていいのかと自信がない。


結婚、という契約すらしていないわたしたちの間にあるのは好きという感情論だけで、


哲くんの気持ちが他に向いてしまうことがあったら…、


ハッと気付いて鏡に映る自分が情けない顔をしていることに気付く。


こんなんじゃ、ダメだよね。