さよなら、片思い【完】

唯をこれ以上寒空の下歩かせる訳にはいかない。


その理由だけで他にヘンな意味はない。


そう言い聞かせながら、隣でカチコチになっている唯を横目にタッチパネルで部屋を選ぶ。


予想通り部屋がいくつか空いていて、なるべく普通の、至って普通の部屋を選んだ。


「唯、部屋取れたから行こう」


「えっ!?あっ!はい!!」


ホテルに入ってから口数が明らかに減ったし挙動不振になっている。


声、裏返ってるし。


まぁ、そうだよな。


花火大会に来てまさかラブホテルに入るとは俺も思ってなかったし。


部屋に入ってそのまま風呂場に向かってお湯を張ると唯が入り口のところで直立をしていた。