さよなら、片思い【完】

そんなゆっくりとした時間を過ごした俺たちに事件が起きた。


花火が終わり駅に向かうとものすごい人だかりで、まぁ花火大会だから仕方がないかとその人混みに飲まれていく。


「どっしようかぁ?」


「最悪だよねぇ」


駅にいる人たちが口々にそんなこと言っているのが聞こえた。


そして、聞こえてきた駅員のアナウンス。


『お客様に申し上げます。架線故障のため現在、上り線下り線で運転を見合わせております。復旧の目処は立っておりません。繰り返しお客様にーー』


「「えっ!?」」


唯と声を合わせながら驚いた。


このままじゃ、帰れない。


どうするか?


待つ?いや、でもいつ復旧かもわからない。


タクシ…はとタクシー乗り場を見つけたけれど最後尾が見えないほどの長蛇の列。