明け方から雨が降るという昨日の天気予報は当たっていて、


雨音で目を覚ました俺は隣で規則正しい寝息を立てている唯の髪をそっと掬った。


柔らかな髪にきめ細やかな白い肌、閉じられている瞼の奥には澄んだ瞳、それからぷっくりとした小さな唇。


何度抱いても飽きることなんかなく、更に欲深く唯が欲しくなる。


過去に付き合ってきた女性達はただ単に欲が吐き出せれば十分で。


でも唯は違った。


こんな感情は唯を好きになってから初めて気が付いた。


抱けば抱くほどに唯が愛おしくなって仕方ない。


それは初めて唯を抱いたときから、ずっと変わらない。


ずっと、ずっと。