さよなら、片思い【完】

そして、中学3年生の冬のある日、


委員会で帰りが遅くなりひとりで薄暗くなった廊下を歩く。


たまたま通りかかった上原くんの教室。


誰もいない教室をボーっと眺める。


ゴクリと唾を飲んで恐る恐る教室に足を踏み入れた。


上原くんの机の近くにいるだけでもドキドキが止まらない。


本人に触れるなんて一生かかったってできやしない。


それなら、せめて…。


わたしはかがみこみ上原くんの机にそっとキスをした。




今考えると、本当ヤバイ行動だよね。


そのあと、上原くんとは別々の高校で。


だから、大学で上原くんを見つけたときは心臓が止まるかと思った。