さよなら、片思い【完】

上原哲という男をわたしは唯ちゃんよりも長く知っているし、


唯ちゃんよりは深く知らない。


ただわたしが知っている上原くんは今のように彼女である唯ちゃんに一途な好青年なんかじゃなく、


それこそ日替わり弁当のように毎日毎日連れている女の子が違っていた。


それも唯ちゃんのようなタイプの子じゃなくて、お洒落と恋愛にしか興味のないような派手な女の子たちばかり。


おそらく本人の意思とは無関係に女の子たちが寄ってくるんだと思う。飴に群がる蟻のように。


ずっと見てきたから知っている。


中学の頃からずっと、上原くんを見てきた。