さよなら、片思い【完】

「なぁ、もしも。この先、本当に俺たちが喧嘩するときが来たら、今回のことを思い出そう」


「今回の?それって擬似ケンカのことを?」


「そう。そうすれば例えどんな喧嘩したって離れることは絶対ない」


離れることはない…うん。そうだね。


こんなに辛い想いはもうこりごりだよ。


哲くんもそう思ってるのかふたりで見つめ合うとクスクスと笑いあう。


「仲直りするときは俺は唯に花をプレゼントするよ」


そうして哲くんはわたしに赤い薔薇を渡してきた。


「花言葉は『永遠の愛』だって。ちょっとキザすぎるかな?」


恥ずかしそうに頭を掻く哲くんにわたしは嬉しくてまた涙が出た。


「泣かないで、唯。唯を喜ばせたいんだけど」


「ありがとう…ありがとう、哲くん。わたしは哲くんに何をしてあげればいい?」


こんなに素敵な贈り物を貰って、わたしも何か哲くんにしてあげたい。


「何もしなくていいよ」


でも、哲くんからの返事はわたしが期待してるものとは真逆なもので。