さよなら、片思い【完】

ふたりの美女の登場にクラス全員釘付けになる。


もちろん俺も。


「あっ!ゆかりん!律!」


こっちこっち、と手を招いたのはさっきまで大志とケンカしていた仁奈。


お前いつの間に友達になったんだよ!!


「えっ、何!?仁奈!あのふたりといつ知り合ったんだよ!?」


俺の心を代弁してくれたのは大志の間抜けな声。


「さっき、体育館で仲良くなったの!」


俺もコミュニティー能力は高い方だけど仁奈はそれの倍だ。


「あっ、仁奈!同じクラスだったんだね!嬉しい!」


ふたりは俺たちの席まできて仁奈とキャッキャしている。


「なっ、なぁなぁ。仁奈!紹介して、紹介!」


大志が仁奈をつつくと仁奈はニカっと笑いながら頷き紹介してきた。


「えっと、哲と充と大志!同じ中学の友達なんだ!」


「よろしくね、わたしが由香里でこの子が律。呼び捨てで大丈夫だよ!」


そう明るく笑う笑顔に、俺は一瞬で恋に落ちた。