さよなら、片思い【完】

駅前の広い通りまで出てきてようやく離されたわたしの手。


「ごめんね。勝手なことしちゃって。でも女の子一人で男の子たちと遊ぶのは危ないと思って」


「…別に、危なくないし。よっ、余計なお世話!第一、あなたには関係ないじゃん!」


言い過ぎたと思ったけど、もう出てしたまった言葉を仕舞うことなんてできなくて。


恐る恐る彼女の顔を見ると寂しそうな顔をしていた。


「…確かに関係ないかもしれない。だけどヒナちゃんに何かあったら哲くんが悲しむよ」


「お兄は悲しまないよ…」


「そんなことないよ?」


お兄の一番はわたしじゃない。今目の前にいるこの人なんだ。


悲しむ訳ない…。


マイナス思考にしか頭が働かないのは寝不足のせいか。


それとも…


グゥゥ〜…


空腹のせいか。


このシリアスな場面にふさわしくない自分のお腹を恨みたい!!!