さよなら、片思い【完】

ビクッとして振り返るとそこにいたのは佐々木先輩と先輩の友達であまり評判の良くない先輩方数名。


「ヒナちゃんじゃん!なに一人?どうしたの?こんなとこブラブラして」


「あっ、どうも…」


「お前ヒナちゃんと知り合いなの!?すっげー!!!」


「ヒナちゃん、超可愛いよね。会えるなんてラッキー」


どうやら佐々木先輩は友達にわたしに振られたことは話してないみたいで普通に話かけてきた。


「ヒナちゃん、今から俺らカラオケ行くんだけど一緒に行かない?」


「おぉ!いいね、学校一の美少女の歌声聴いてみたい!」


先輩たちは勝手に盛り上がってギャハハと下品な笑い声を上げていた。


もうどうでもいいや。


この人たちとでも一緒にいれば家に帰らなくて済む。


「あぁ、はい…いいです「あれ?ヒナちゃん?」


ヤケになって行こうと返事をしようとしたとき、名前を呼ばれて遮られた。


名前を呼ばれた方を振り向くとそこにいたのはお兄の彼女。


「やっぱりヒナちゃんだった。間違ってたらどうしようかと思ったよ。今学校帰りなの?」


「ハァ、そうですけど…」


めんどくさそうに答えるけど気付いてないのかニコニコと笑いかけてくる。


「ヒナちゃん、早くカラオケ行こう」


ガラの悪い先輩がわたしの腕を掴もうとしたとき、小さな手でおもいっきり引っ張られた。


「ごめんなさい!わたし、ちょっとヒナちゃんに用事あるから、カラオケはあなたたちだけで行ってね!」


「えっ、ちょっと!何勝手に…!?」


驚いてる先輩たちをよそにわたしはお兄の彼女によって無理やりその場から連れ去られた。