さよなら、片思い【完】

悩んでいても無情にもまたお日様が顔を出して寝不足のまま学校へ行く支度をする。


リビングに行くとパパがコーヒーを飲みながら新聞を読んでいて、ママはバタバタと出勤の支度をしていた。


「おはよう」


「あっ、陽奈。おはよう。ママ、急に取材が入ったからもう仕事行かなきゃいけないの。適当にパン焼いて食べてね!」


「うん、わかった。パパはパン食べる?」


「パパはコーヒーだけでいいよ。あっ、パパもう行かなきゃ。ヒナ、しっかり鍵締めるだぞ」


「えっ、お兄は!?」


わたしが鍵を締めるってことはお兄はもう家を出たってこと?


「哲なら今日は早く出てったわよ。ヒナのこと気にしてた。早く仲直りしなさいよ」


ママは慌ただしくそう言うと嵐のように家を出ていった。


そのあとすぐにパパも出勤をして、一人取り残された家でパンを食べる。


だけど、なんだか味気なくて半分残してわたしも学校へと向かった。