さよなら、片思い【完】

「ヒナ、入るぞ」


お兄はわたしのベッドの上に座って布団の上からわたしの頭を撫でたながら優しく話かけてきた。


「律から聞いた。唯のこと、偵察に行ったんだって?それで、何かわかった?」


わかったのはお兄が彼女を大好きなこととわたしが思ってるような人じゃないってことだけ。


でも悔しくて、認めたくなくて何んて答えればいいのかわからない。


「なぁ、ヒナ。俺にとってヒナは大事な妹だ。だけどそれと同じくらい彼女も大事な人なんだよ。だからヒナにはわかってもらいたい」


ベッドが軽くなったのを感じてお兄が立ち上がったのだと気付いた。


「…でも、ヒナはわかると思う。唯の良さ、好きになると思う」


お兄はそう静かに告げて部屋から出て行った。


わたしは頭の中がぐちゃぐちゃになりながら寝れない夜を過ごした。