カウンター席に座るとお兄はカウンター席の近くにいた女性スタッフにコーヒーを注文していた。
「あっ、哲くん、いらっしゃいませ。ご注文は?」
「アイスコーヒーで。あと持ってくるときにとびっきりの笑顔で」
「もう…。恥ずかしいから普通に持ってきます!」
「ダメか。ハハッ残念」
お兄とその女性スタッフは仲が良いのか笑いながら冗談を言い合っている。
わたしにとってお兄はしっかり者で、あんなバカバカしい冗談を笑って言うなんて…。
そんなお兄の姿を初めてみた。
しばらくお兄を見ているとさっきの女性スタッフをずっと見つめている。
「おい、律。あの客…」
お兄はカウンターで洗い物をしている律ちゃんに話しかけていた。
「は?あの客?…あぁ筒井さんね。どうしたの?」
お兄と律ちゃんの視線の先には、さっきの女性スタッフとやたらデレデレした顔をしている30代くらいの男の人。
「あの男、やけに馴れ馴れしくないか?」
「そう?うちの常連さんだもん。そりゃあ雑談くらいするわよ」
「顔がニヤついてる。あのヤロー、絶対下心がある」
「哲、あんたうちのお客睨むの止めて」
お兄はあの筒井と呼ばれた男の人に恨みでもあるのか怖い顔をして睨んでいる。
いつもニコニコ笑っているお兄の、わたしの知らない表情。
「そんなに心配?」
「あぁ、自分の魅力に自覚がないから。彼氏の俺としては唯のこと心配してんだよ」
「あっ、哲くん、いらっしゃいませ。ご注文は?」
「アイスコーヒーで。あと持ってくるときにとびっきりの笑顔で」
「もう…。恥ずかしいから普通に持ってきます!」
「ダメか。ハハッ残念」
お兄とその女性スタッフは仲が良いのか笑いながら冗談を言い合っている。
わたしにとってお兄はしっかり者で、あんなバカバカしい冗談を笑って言うなんて…。
そんなお兄の姿を初めてみた。
しばらくお兄を見ているとさっきの女性スタッフをずっと見つめている。
「おい、律。あの客…」
お兄はカウンターで洗い物をしている律ちゃんに話しかけていた。
「は?あの客?…あぁ筒井さんね。どうしたの?」
お兄と律ちゃんの視線の先には、さっきの女性スタッフとやたらデレデレした顔をしている30代くらいの男の人。
「あの男、やけに馴れ馴れしくないか?」
「そう?うちの常連さんだもん。そりゃあ雑談くらいするわよ」
「顔がニヤついてる。あのヤロー、絶対下心がある」
「哲、あんたうちのお客睨むの止めて」
お兄はあの筒井と呼ばれた男の人に恨みでもあるのか怖い顔をして睨んでいる。
いつもニコニコ笑っているお兄の、わたしの知らない表情。
「そんなに心配?」
「あぁ、自分の魅力に自覚がないから。彼氏の俺としては唯のこと心配してんだよ」


