うちの名前は藤倉 瑠李。


いたって普通の高校一年。


「瑠李、おはよ~」


「おはよ」


こいつはうちの親友の如月 雫。


「最近どう?」


「何が?」


「聖くんとだよ!」


聖とはうちの隣の席の奴。


皆はカッコいいとか思ってるみたいだけどうちは別に普通。


雫も聖の事をカッコいいとか思ってるみたい。


「別に聖とは何もないけど」


「何で?この前、仲よさそうに話してたじゃんか!だから何か進展があったのかなって!」


「進展なんて何もないけど」


「な~んだ…」


そう言うと雫はうちより先に教室に入った。


うちも教室に入り、自席についた。


雫とは席は離れてる。だから、周りには喋る人がいない。


唯一話しかけてくるのがその聖。


うちは別に話したくて話してる訳じゃない。


出来る事なら無視したい。


だけど無視はよくないから話してる。


うちって意外と良い人じゃない?