もう5月。 桜の木もだんだん緑色になってきてる。 そして先輩は3年生。 あと、一年もしない間に卒業してしまう。 「今日はここまで!では号令」 「きりーつ、きょーつけ、礼」 6時限目終了。 チャイムと同時にみんな帰っていく。 私も、帰ろっかな。 これと言った部活に属していない私は、帰宅する以外の道がない。 「はぁ…」 意味もなくため息を出した私は帰路へと向かった。