「さくら…ごめん「謝らないで!謝らないでください……っ!」



私は、もう泣いていた。

でも、後悔はない。

「先輩………っ」

私は、情けないのかもしれない。
みっともないのかもしれない。
それでも、
誇りを持って生(イ)ける。

「ありがとう。さくら。でも、俺…好きな人がいるんだ」


「……はいっ」


泣き顔でも、しょうがない。
悔しいのは、しょうがない。
でも、笑顔で答えたい。



あなたの、優しい言葉を。


舞降る桜と共にー…








-fin-