さわさわと、なにかが私達の間を突き抜けた。その中で、口を開いたのは、翔だった。
「ごめん。俺、色々嘘ついてたんだ。アケミって言うのは、兄貴の彼女で、兄貴が駆け落ちした相手。っていっても、遠くには行かず、この辺で、家で出来る仕事とかして、親にばれないようにしてるらしいんだけど…なぜなら、アケミんちは、アケミのこと本当に好きならって言ってるから、よく顔出してるらしいよ。それで、俺は、ずっと兄貴がこの辺要るの知ってたから、手伝って貰って。留学先、全員分手配して貰ってたんだ。親は、病院の連携のプラスになるように婚約者、考えたのは分かるけど、分野をもっと上手くやったらもっと発展するんだと思うんだ。だから、その発展の仕方を、どうしたらいいとか、留学先で、6人が離れて考えるべきだと思う。」