「寒いなら教室戻れよ」 俺は杉山にそう呟いた 聴こえてるかは別として 「お前・・寒くねえの?」 屋上の床に寝転ぶ俺を見下ろす杉山 「・・・別に・・・」 寒いのは嫌いじゃない、俺 「風邪、引くぞ」 「バカは風邪、引かねえだろ」 「お前くらいだっつうの、そんなの信じてる奴は」 「あーそう」 興味ねえな、そんなことは 空が青くて綺麗 俺は唯一青い空が好きだった 小さい頃から空を観察していた 空は俺に嘘、つかねえから ・・誰にでも、か