「この寒いのにか?」
「あぁ。寒くても別に構わないし」
階段を登る
「俺も行こっかな~」
俺の後ろをついてくる杉山
何が面白いのか必ず俺のあとをついてくる杉山
俺、コイツに何かしたっけか?
全然覚えてないけどさ
屋上には滅多に人は入らない
今の時期、寒いというのもあるが
ここの屋上でいつだったか、自殺者が出たらしい
それ以来、事故防止として鍵がついたがこれが簡単に取れる鍵だ
鍵の意味を半分も満たしてない
最初に気づいたのは杉山
それ以来、何かあると俺は屋上に向かった
「寒っ・・・」
後ろで杉山が鼻をすする音

