「綺麗だな」


「あぁ」


空が、とても綺麗


「いつか飛びてえな」


「杉山なら出来るんじゃねえの?」


「あははっ、だといいよな」


「今すぐそっから飛べよ」


「無茶言うなよ」


杉山が俺を叩いて笑う


俺もそんな杉山を見て笑う



きっと俺の人生は青い空のように綺麗じゃない


でも、それでもいいだろう


将来とか、明日とか、見えてねえけど


とりあえず今日が楽しいならそれでいい


きっと俺は笑うだろ


杉山が居る限り、俺が生きてる限り


この青い空がある限り



     ――END――