「・・・あっそ」 杉山に背を向ける 「お前、今日風強いから気をつけろよ」 「何が」 「立った時にふらついてフェンスにもたれるなよ、絶対に」 「・・別に平気だろ、修理されてんだし」 「だからって安心は出来ねえだろ」 「はいはい」 杉山は心配そうな視線を俺に送って屋上を後にした 心配すんなっつうの 関係ないんだし 同情なんかすんなよ 俺が死んでも世界は変わらねえ 変わらねえならこんな命 誰かにくれてやる こんな命で良ければ、タダでやるよ もう俺ァ飽きたよ、こんなの