「おーっす」 「・・おう」 杉山がいつものように電車に乗ってきた 俺の左手はポッケに入ってる 痛みがひどすぎる あー、めんどくせえ 「今日、体育あったか?」 「あった」 「まじかよ・・・」 サボろかな、屋上で 「ない」 「どっちだよ」 「知らない、忘れた」 手抜きな答えに苛立った 「あーそ」 「なんで?早井ってたいく好きだったっけ?」 「ちげぇよ」