青い空



男の子の笑顔を見て、言葉を詰まらせた


俺の小さい頃の笑顔にそっくりだった


「敬太ー!!降りるわよー!!」


お母さんらしき女性が男の子を呼ぶ


「はーい、ママー!!じゃあお兄ちゃん、またねっ!!」


敬太君はお母さんと仲良く手を繋いでホームに降りた


「はぁ」


俺は立ち上がってさっきと同じ位置に腰を降ろす


「早井・・・お前・・・」


「あー?」


まじ眠てえわ~


「笑えるじゃねえか!!」


「うるさっ・・・」


車内ではお静かに的な目で他の奴が俺らを見る


「俺だっていつかは笑う」


多分・・・


と小さな声で呟いた