「んなの、俺も知らねえよ」 未来なんて見えねえし? 見えたとこで何も変わんねえだろ、実際 「だよな」 杉山が俺を見て、笑った 「あぁ・・・」 多分、初めてだろう 杉山が俺に向けて笑ったのは 「ねえ、お兄ちゃん」 どっかから、小さな男の子の声 「おい、早井」 「あぁ・・・」 「おいっ!!」 「あ?」 杉山に肩を揺すられて我に戻る 気付いたら目の前には小さな男の子 あれ・・・ぼーっとしすぎたかな・・・