「きゃ~!琉衣くんっ~!」
「大好き~!かっこいいよ~!」

これは、なんだ。

中学1年生。春

俺は女子に囲まれていた。
なぜ、俺の名前を知っているのか・・・。
それも見ず知らずの女に、名前を呼ばれて。

「よぉっ!琉衣くん!」

あ?誰だよ、

「あ、雄介!この騒ぎは何?」
「お前さ、自覚してねぇの?超モテてるじゃんかよ~」
「モテてる??同小の奴じゃないやつばっかじゃん。」
「お前、性格も顔もいいから噂が広がってるみたいな?」

はぁ・・・俺ってどんだけ可愛そうな子なの。
俺は、こういう人に集られるのが大の苦手。

さらに、自分の性格を隠すため 紳士 ぶってる。
大勢の人に囲まれながら紳士ぶるとか、まじ最悪。






ぼふっ!



何、いまの音。