入学式が終わり、
高校生活1日目が終わった。



「ばいばーい、春菜ぁ」

「ばいばーい」



美衣たちのクラスは
まだおわってないみたいだから、
私は教室で待つことにした。



何分かたって、
ドアが開く音がした。



「美衣、おそ…」



振り返ったら、
そこにいたのは美衣じゃなくて
和樹くんだった。



「桜田、まだいたん?
美衣待ってるんやったら
一緒、待っとこーぜ」


「うん」



ドキドキしたら、
だめだって分かってる。



でも、どんなに気持ちを
しまいこんでも
押し込めても
溢れ出してきてしまいそうになる。



「ってかさ、
3組知らない奴ばっかりだったから
桜田がいて良かったよ。」


「本当にー?
美衣がいないと寂しいくせにー」