朝、あたしは夏都に起こされた
「起きろよ」

まだ眠い

「なつたぁんちゅうして」
すると夏都は唇を重ねてくる
ちゅ…

なんども重ねるように
落とされるキスは激しさを増す

唇を舐めた夏都は
唇を割り舌を滑らせる

「…んっ…」

くちゅってわざと
卑猥な音をたてながら
夏都は
あたしの口内を掻き回す

「…んぁっ…ん…なっ…」

静かに唇が離される

「その顔、朝からエロいよ蒼空」


「なつが上手すぎるのっ」

ピクッ、夏都がそのことばに反応する


「前のやつとキスしたの?」

嘘はつけない。あたしは正直に答える

「したよ…」

そのとたん
また唇が重なる

パジャマの中に

大きくて暖かい
夏都の手が滑り込む


「んっ…んぁぁっ…い…や…」


無言の夏都

「んっ…はぁっん…いやっ…嫌だよ…っん…止めて」
その声に
夏都は
はっとした顔をする。

「あ…わりい、じゃ、俺学校いくな?」

そう言って部屋を出て行った。