「…ちゃ…て…ラちゃ…きて…ソラちゃん起きて。」

「ん~なに…?」


目を開けると見知らぬ男の子。

セットされた髪。
着崩された雑誌で見たような私立中学の制服。
甘い香水の香り。
小さな鼻、艶っぽい唇
キラキラと丸い吸い込まれそうな程綺麗な目がじっとこちらを見ている。

こんな人知らない…
「…だれ?」


そう問うと
「今日入学式で目合ったよね?」

目を思い切り細めて笑った。