朝方…あたしは早くに目が覚めた…
「ん…動けない…」
夏都くんはほんとに抱き枕のようにあたしを抱いて寝ていた。
「…ん…心優…また…シスコン望(ノゾム)に…怒られる…」
…ズキン…またミユ……
「夏都くん…夏都くん…朝だょ…」
「…んぁ…心優……っあ…おはよ蒼空ちゃん」
「おはよ。」
「っ!!!…蒼空ちゃん泣いてる??ごめっ俺なんかした??」
無意識にあたしは泣いていた…
なんでかなぁ…
「なぁ、蒼空ちゃん、俺と付き合って。」
え???ミユは?
「…ミユって誰?彼女じゃないの??」
「俺、彼女いないよ……それに蒼空ちゃんが好きだから蒼空ちゃんをぎゅってして寝たんだ。蒼空ちゃんが好きだから付き合って欲しいんだ。」
わかんない…
信じていいの?
「だから、俺と付き合って???」
「…うん。」
いいんだょね?
なぜだか、無意識に返事をしていた。
