「「いってきまぁす」」

家を出て2人乗りの自転車を漕ぐのは夏都

「落ちるから、ちゃんと掴んどいて?」

その言葉にあたしは、きゅっっと夏都に抱きつく

「夏の背中暖かい。」

あたしが、そう言うと

「ん?俺も暖かい」

いつも当たり前に見てる夏都の背中は
広くてあたしよりゴツゴツしてて筋肉質で
やっぱり男の子なんだと思うと
ドキドキしてしまうあたしって意外にエロいのかもしれない


触れてる部分だけが暖かくてあたしは、抱きしめる腕により力を込めた。

「どした?」

それに気づいた夏都に問われる

「きゅってすると夏都の匂いする」

「蒼空の変態」

と言って笑う夏都が可愛くて
もっと強く抱きついてみる。

「なぁ、蒼空ドキドキしてる」

そんな事言って笑ってる夏都の背中に耳を当てると


’ドキドキ‘

夏都の生きてる音がした