あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

だって、あたし。



悲しい位、一般人。



今まで、執事さんを間近に見つめた事なんて。



無い。



「どうかなさいましたか?かりんお嬢様。舘は、あと少しでございます。」



「へ?舘ぁ?何も見えませんけどぉ?」



っていうか、さっきから一本道だし。


舘なんて、何も……。


って、あれ?


「ええっ!?まさか、あれですかぁ?」
遠くにうっすらと見えるのは…。


ええっ!?


「おっお城ぉ~!?久坂さんっ!!遊園地に来ちゃったんですかぁ?」