あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

「あ…あのぉ?」


「なんでしょうか?かりんお嬢様。」


「何がどうしたんですか?」


尋ねると。



クス。



執事さんは、笑う。




「お嬢様のご命令通り、支度をさせていただきました。さぁ。では、一宮の舘へ向かいましょう。」


黒いベンツに乗り込んで、あたしが硬直している間に。



舘へ向けて、車は進んで行く。