あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

「さあ。これからお嬢様はお姫さまです。私が1日エスコート致します。」



久坂さんがあたしの手を取る。



ドキドキ。



優しい暖かい、手。



「はい……。」



お姫さま、かあ。



女のコなら、誰でも夢見るお嬢様とお姫さま。



あたし今、幸せを独り占めだね。



あたしと久坂さん。



お城やメリーゴーランドとかがある、夢の世界へと歩き出す。



「ふふ。力を抜いて、私に任せて下さい。お嬢様?」


久坂さん。



あたしが緊張してるのを感じて、笑う。



「参りましょうか?お姫さま。」
「はい……。」




あたし。


まるで、夢を見てるみたい。


貸し切りの遊園地。



あたし。



シンデレラ城でガラスの靴を貰って。



久坂さんの手を取って、歩き出す。


あたし。


今だけ、お姫さま。




久坂さん。



王子さまは、久坂さんなんだよ?だけど。


やっぱり、夢なんだよね。


あたしの隣に居るのは、執事姿の久坂さん。

あたしだけ、お姫さまになったら。



久坂さん。



久坂さんと別れなきゃならないのかな?



フッて考えてあたし。