あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

車の中。


あたしは久坂さんに運転されて、ドキドキ。

景色を眺めている。



「……。何処に行くんですか?」



尋ねると、



「お嬢様と私が、今だけは恋人になれる場所ですよ?」



久坂さんが、笑った。


恋人、という言葉に。


ドキドキ。



胸がときめく。



久坂さん。



恋人って……。



本当に……そう思ってくれてるの?



あたしの事。




好き……。



なの?好き……。


あたしは、久坂さんが大好き。


大好きなんだよ?


あたしは、前に居る久坂さんを見つめる。



今だけは、なんて……。




やっぱり、そうなの?



あたしは、久坂さんとずっとずっと一緒には居られないのかな?



今だけは、なんて……。


久坂さん。




そんな事。



言わないでよ?



あたしは、到着するまでずっと。



心の中で、呟いていた。
キキィ……。


車が静かに、止まる。



カチャリ。



久坂さんが、ドアを開けて。



あたしを見つめる。



「さあ。着きましたよ?お嬢様。」



「あ…はい……。」



ドキドキ。