あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

「…。お嬢様……。一宮源次郎さまがお呼びになっております。」


久坂さんがそう言ったのは、次の日曜日。


あたし。



久坂さんに連れられて。



源次郎お祖父様の元に…。


源次郎お祖父様は、あたしをこの舘に引き取って。


あたしを養女にしたの。



あたしが、源次郎お祖父様の好きだったおばあちゃんにそっくりだからって…。



車で向かう途中。



久坂さん、無言だった。



「あの…久坂さん。」


余りの重圧に耐えきれなくて。



あたし、口を開く。「どうして、お祖父様は…許嫁なんて…。」


あたしは…。



久坂さん。



貴方が、好き…なのに……。



このまま。



好き…でも無いのに。


結婚相手、決められちゃうの?



「それは……お嬢様の宿命かと…。」


宿命……。



「あたし、お祖父様に文句言いますっ!」



「お辞めください。お嬢様。」



久坂さん。



なんで、さらっと言うのぉ?「源次郎さまは……。もう、永くは無いのです。」



久坂さん。


ポツリ。



言った……。