あたしだけの執事さまっ!~お嬢様は鬼畜な執事がお好き~

クス。


久坂さんが、笑う。



「いいえ?お嬢様。あれは、お嬢様の舘の一つにございます。取りあえず、お嬢様のご趣味に合いますか分かりませんが。」


久坂さん、車を進める。


「だだだだだってぇ?あれ、お城ですよねぇ。あたしの舘の一つって何ですかぁ?」


あはは~~。


まっさかぁ。


久坂さん、きっと冗談を…。


「いいえ?私は冗談などは申しません。お嬢様。あちらは、お嬢様にと私が選ばせて頂きました、舘の一つでございます。さあ、着きましたよ。」



キキィ。


車が舘の前に、止まった。