そのとき、
向こうから誰かが
走ってくるのが見えた。

ストライドが広く
とてもキレイな走り方。


時間が止まった。

その人が通るその瞬間
その一瞬に
あたしは、恋をした。

誰かも分からない。

会えるかも分からない。

でも、
どうしよもない感情を
抑えることが出来なかった。