レオが抱きしめる手をふと緩め、あたしを見る。



涙を指ですくい、フッと笑った。




「で?忘れられたか?」


「・・・忘れられない」


レオは少し視線を泳がせ、またあたしの目をみて、






「何忘れられないのか知らねぇが、背負って生きろ」