聴きたい事は山々なのに、レオのめんどくさそうな返事に苛々し、なかなかすべてを解決できない自分。



「んー・・・・コレかな。はいっ。じゃあ、俺戻ってるから、着替えたら来てね。」

そういってあたしに黒いスウェットを渡すケイト。

「あ、ねぇ」

「ん?」



ケイトはとても暴走族の一員とは思えない無邪気な笑顔でこっちを見ている。

「何でそんなに驚いてんの?みんな」

「あぁ、レオは恋愛嫌いで有名だからさ。体だけの付き合いなんてのも前はあったけど。彼女なんていたことないし、最近は女自体はねのけてるし」



「ようするに最悪な奴って事ね」

するとケイトは苦笑いして、でもそんな悪い奴じゃないよ、といい、ドアを閉めて戻っていった。