予想したとおりレオはあたしをきっちりと睨んだ。


「ご免ご免」

「・・・うっせ」

「ご免ってば」

「んー。早く戻ってこいよ」

「分かったってば。ねぇ何でレオ最近眼鏡なの?」

「あぁ、何かコンタクトめんどくさくなって」


眼鏡でも格好いいこの男。

憎いねぇ、うん。


そんな事を思いながらリクの部屋をノックする。

レオが扉を閉める音が向こうからして、リクの「あ?」という掠れた声が聞こえてきた。