矢原……… 「どうした?」 そう言って、当たり前のように横に座る いつも通り黙っていると 注文したものが来た 頼んだは良いが、あまり食べる気がしない 「あげる」 そう言って矢原を見ると ずっと見ていたようで、目があった 「矢吹さ、そんなに無理していつも通りにしなくて良いと思うよ」 私はびっくりして矢原を見つめた ふふっと笑う矢原は私が渡したご飯を食べ出した ポロポロといつの間にか流れる涙を矢原は手でぬぐってくれた