あなたは今何を見ていますか。
一昨日誕生日を迎えたあなたは今何をしていますか。
返信を求めて、返信を願って、携帯を開いたり閉じたり。
返信がないことは分かっていながら。そういう人なのだと諦める気持ちもあっていながら。
もしかしたらをただひたすらに、想う。
ない、と。
誰かが、自分が、呟く。
呆れたように笑って、諦めたからこそ泣いて。
少ししてから、笑ったことにも泣いたことにも後悔して、言う。
『はじめからそんなことはなかったよ』
もう忘れてしまったのだろうか。
私が忘れることのできなかった何か。
忘れなければいけなかった何か。
幼子が母親を求めて泣くのに似た、欲しいものが手に入らなかったときに似た。何か。
呆れるばかり、携帯の電源が一つ、減る。
いったいいつまでそうしていたというのか。
忘れてしまえば良かったのか、そうすれば幸せになれたのか。
あの人が好きだという気持ちが消えることはないにも関わらず。
ずっと好きなのだというにも関わらず。
何故、それでも、手に入らないのだから。
もっと早いうちに諦められる強さを、どうかどうか、持たせてくださらんことを、遮二無二祈るばかり。
一昨日誕生日を迎えたあなたは今何をしていますか。
返信を求めて、返信を願って、携帯を開いたり閉じたり。
返信がないことは分かっていながら。そういう人なのだと諦める気持ちもあっていながら。
もしかしたらをただひたすらに、想う。
ない、と。
誰かが、自分が、呟く。
呆れたように笑って、諦めたからこそ泣いて。
少ししてから、笑ったことにも泣いたことにも後悔して、言う。
『はじめからそんなことはなかったよ』
もう忘れてしまったのだろうか。
私が忘れることのできなかった何か。
忘れなければいけなかった何か。
幼子が母親を求めて泣くのに似た、欲しいものが手に入らなかったときに似た。何か。
呆れるばかり、携帯の電源が一つ、減る。
いったいいつまでそうしていたというのか。
忘れてしまえば良かったのか、そうすれば幸せになれたのか。
あの人が好きだという気持ちが消えることはないにも関わらず。
ずっと好きなのだというにも関わらず。
何故、それでも、手に入らないのだから。
もっと早いうちに諦められる強さを、どうかどうか、持たせてくださらんことを、遮二無二祈るばかり。
