はちみつキャンディ

「ほら、だれにする?!」

「早く決めて!!!」

潤太は女の子たちにせかされている。

「僕、ほかに好きな子がいるから。美香ちゃんたちはみんな可愛いけど、僕の心は決まってるから」

おどけていってたけど、知らなかった。

潤太に好きな子がいたなんて。

ハッキリ聞いたのに、まだ信じられない。

なんで相談してくれないの?

だれにもいったりしないのに。

「えー、だれー??」

「あたしの知ってる子?」

「うん、知ってると思う」

美香たちが知ってるなら、あたしは知らないかも。

「ピロリロリン♪」

「あ、メールきたぁ」

「だれから?」

「絵理奈からぁ、ちょっと待って」

美香はケータイをとりだすと、高速でメールに返信してからいった。

「絵理奈が、今からカラオケしないかってぇ。行くでしょ?もう行くっていっちゃったしー」

「マジ?行くに決まってるじゃん」

「決定っしょ!」

「だよねぇ。じゃ、潤太ばいばぁい」

「まったねぇー!」

「じゃあねー」

「うん、またね」

潤太は手を振った。

おーい、あたしの存在は無視ですか?

一言くらいいえっての!

「雅、ごめんね?」

「んー、なにが?」

わざと知らないフリをした。

なんだか聞きたくなくて。