しばらく続けられ、昼間のように息が乱れた。
「なんっで、くすぐる、の……!」
息も絶え絶え、ねめつけながら言う。
「……なんかさー」
言おうかどうしようか悩むらしく
ちょっとの間があってから続けた。
「お前がゼーハーいってるとエロい」
「………………」
理解に苦しむ。
「実はさ、それ見たさに
全力疾走させてた感もあるんだ」
今だから言うけど。
マラソンとか、鬼ごっことか。
彼はそう言った。
割とよく、くすぐられたのもそういう事なのだと。
「……本気でさぁ、苦しい、んだけど」
今もまだ、整いきってない。
「ごめん、これからは控えめにするから。
……他でその顔させればいいんだし」
……後半は聞かなかった事にしたい。



