「何で笑ってんの?」
声は堪えていたけれど、
きっと腹筋の震えで分かったんだろう。
理由を言わずに無言のままでいると、
ふいに体重をかけられて、
ふかっとしているベッドへと沈み込んだ。
何をされるのかと思っていると、
手が脇腹へと伸び、そのまま弱く、撫でられる。
「ちょっ!……っ、ふはっ、ははっ!」
昔から、そうされると弱い。
くすぐったいとか越えて、転げまわりたくなる。
だけどもう片方の手で体を抑え込まれて、
彼から逃げる事が出来ない。
「……やめっ!っ、はっ……」
また裾を掴んで、彼の頭を露出させた。
しかし手は休む事無く、くすぐり続ける。



