でも、まあ、他にどうしようもないな。
そう思って、もう出来る限りストップをかけない覚悟を決める。
「……ぁ、」
再び舌は耳を這い、
手が胸の方へと伸び、
服の上から突起を引っかかれる。
この間直に触られた時よりも、
布の摩擦の所為か、刺激が強い。
数度、爪を立てられた頃、
僕は彼に抗議の声を上げた。
「ちょっとさ」
「……うん?」
でも、何と言おうか迷った後、
結局よく解らない事を口にした。
「色々はされるけどさ」
「されるけど?」
「黙ってるのは、なんかなーって」
なんか……何なんだ?
自分でもよく解らない。
「じゃあさ……」



