……思いつかないので、
とりあえず彼の頭へと手を伸ばした。
Tシャツの裾を少し捲られて、
臍の隣に吸い付かれた。
次は舌を出したらしく、
ざらつきのあるそれに皮膚を舐められて、
そのまま横へと移動して
窪みへと舌が突き入れられるようになぞられる。
「くすぐったっ、い」
その時に思わず、ぐしゃっと髪を掴んでしまう。
しかし、それでも口を離さないので
軽く髪を引っ張って訴えてみる。
「痛いんだけど」
「変な所舐めるの止めて欲しいんだけど」
そう言うと、えー、と不満そうな顔をして
だけれど何かを納得して、解ったと言った
そして最初のように、僕の正面に座った。
割と端の方に座っていたのでギリギリだ。
なので、少し奥の方へと移動すると
彼もずりずりと体を動かし、
結局ベッドの中央らへんで落ち着いた。



