「丁寧に洗ってあげたじゃん」
汚くないよ。と言って、
足指の間に舌を這わせる。
「……んっ、」
洗われた時と同様に、
変な感覚が広がるので、手の甲を口に当てて耐えた。
「いい感じ?」
「何が、ぁ……!」
くるぶしの辺りを指で擦ったり、
時々足の甲に唇を落としたり
そんな事を交えながら、その行為は続けられる。
舐めたり咥えたりを一通り、
5本すべてを一巡すると、
ようやく足首を掴んでいた手を離し、
もう片方の足に手を伸ばす。
……が、僕はそれを回避しようと
足を出来る限り自分側へと引いた。
「嫌?」
「駄目」
即答すると、そっかーと言いながら、
彼は片膝を立てて座っていたのを、
徐々に立ち上がるように、ベッドの上に身を乗り上げてくる。
途中でふいに動きを止め、
膝にキスをしてきて、
そのまま唇を上に滑らすように這わせた。
上へ行くほどに内側に移動する。
履いているのは少し短めのハーフパンツで
捲り上げつつそれの内側に潜るように
手も一緒に這わされる。



