何故か突然、唇を離した彼が
ベッドの下へ降りた。
「……何してるの?」
床に座ると、僕の片足を持ち上げて
そのまま踵を自分の膝の上へと乗せた。
つま先は上を向いていて、
そこに彼が口づけた。
「……何するの?」
「さっきの反応がおよろしかったので!」
ふざけた感じで言ってくる。
なんだ、その口調。
「うわっ!」
彼は親指をちろりと舐めると、
こちらの反応を伺ってから、それを口に含んだ。
「やめっ……」
そう言って足を引こうとしても、
足首を掴まれているので動かない。
「……汚いからぁ……っ」
引けないので足首から下を動かすと、
口は離れたけれど、手は離されない。
そして彼は言った。
「何の為に洗ったと思ってんの?」
……舐める為ではないんじゃないかな。



