「じゃあ、舌出して」
言って、彼もべ、と舌を出した。
真似するように僕もそうすると
彼は自身の物を重ねるようにすべらせて、
舐めるようにしてくるから、
僕もそれに合わせて、いつの間にか絡み合う。
くちゅくちゅと響く音と、
閉じるのを忘れタイミングを逃し
見つめあったままの目だけが、
今、僕の認識できるものだ。
意外と長く続くものだから、
閉じようかどうしようかと悩む。
さっきは平気だったけれど、
段々と頭が働いてきているのか、
絡んだ視線が照れくさい。
……よくこっちを見てられるな。
やっぱり目は閉じよう。
そう思った時だった。



